ヒプノセラピーってなに? 

目次

ヒプノセラピー(催眠療法)ってどういうセラピー?

 

ヒプノセラピーについて詳しくお話ししていきます。

ヒプノセラピー(hypnotherapy)とは、hypnosis(催眠)とtherapy(療法)を合わせてそう呼びます。

日本語では「催眠療法」と言われています。催眠療法は、医師などの医療従事者も行っている心理療法の一つです。
まだまだ日本では「怪しいのでは?」「怖くないの?」と思っている方も多く、正しい認知がされていないのも事実です。
欧米では統合医療の一つの治療として一般社会にも溶け込んでいますが、日本では、統合医療への認識が20年遅れていると言われています。

プロゴルファーのタイガーウッズも専属のセラピストから催眠療法を受けていたという話は有名です。
では「催眠療法はどんな効果があるのか?」「催眠は怪しくないのか?」などヒプノセラピーについて詳しくお話していきます。

ヒプノセラピー(催眠療法)とは何か

 

ヒプノセラピーの歴史はとても古く18世紀後半のフランツ・アントン・メスメルというウィーンの医師から始まります。そして現在の主に使われている現代催眠まで200年以上脈々と続いています。

ヒプノセラピー(催眠療法)は、セラピストの誘導とともに催眠の手法を用いて、よりリラックスした「催眠状態」を作り出します。その状態を利用して、深層意識へと繋げます。普段、理由が分からないまま悩んだり、不安感が取れなかったり、自己肯定感が低いと感じてしまう。そんな悩みを持った方のその原因を深層意識の中で探ったり、解決へと導く療法です。

顕在意識上で行う診療内科などの心理カウンセリングと大きく違う点です。
では潜在意識とは何か?について詳しく説明していきます。

 「顕在意識」と「潜在意識」について

私たちが普段、意識したり表面化している意識は「顕在意識」と呼ばれます。それらは理性、思考を使っている部分で、意識化出来ているのが顕在意識です。
氷山の絵でよく表現されるように海面に出ているほんの一部分です。

人は起きた瞬間から眠るまでに1日に5万語も考えていると言われますが、それらのほとんどが顕在意識で、全体の意識のたった数%にすぎないということになります。
それ以上に私たちの意識には、意識化出来ていない90%以上と言われる無意識の領域が存在しているのです。

ジークムント・フロイトと呼ばれるオーストリアの精神科医(19世紀後半)が提唱した理論です。

感情や感覚(五感)を伴った意識も潜在意識が深く関係しています。
その深い部分にアクセスするのがヒプノセラピーです。
ではそこにアクセスすると、どんな効果があるのか?を説明していきます。

「ヒプノセラピーはどんな効果があるのか?」

なぜ潜在意識にアプローチするのが有効なのか?

ヒプノセラピーはこの無意識の領域である潜在意識にアクセスして、問題へのアプローチを行う療法です。
では、なぜこの潜在意識にアプローチすることが有効なのでしょうか。
それは、私たちが生まれてから体験して来た記憶の中に、気づかないうちに大人になっても影響を及ぼしている記憶がしっかり残っているという事が多いのです。特に影響しているのが幼少期の家族関係に関する記憶です。

大人になってからは、過去のこと、もう解決したこと、として顕在意識上では処理したように思えます。
けれども、その古い記憶はずっとあなたを苦しめているということになります。

例えば、
・両親の仲が悪く、物心ついた頃からいつも険悪な中で育って来た。
・母親が忙しくてほとんど構ってもらえなかった。
・親からしつけと称してよく叩かれていた。
・兄弟姉妹のうち、自分だけが可愛がられなかった。
・ずっと孤独感を感じていた。


子供時代にはよくあるそんな風景かもしれませんが、これらの環境は子供にとっては深く潜在意識の中に取り込まれて、自己肯定感や自身の安定感など、その後の人生にも多大な影響を及ぼしています。

または、いつも親におまえは何をやってもダメな子だ、と言われ続けたとします。
そうすると何をやってもダメな人間だと潜在意識に書き込まれていき、それがその人の信念のようになり、自己肯定感が低くなる要因の一つになっていきます。

たとえ毎日言われなくても、親の何気なく言った一言がトラウマのようになっているケースもあります。知らない間にしっかりと潜在意識に刷り込まれているのです。親の怒声や虐待は言うまでもありません、男女を問わず深いトラウマになっている場合がほとんどです。
そして本人はそんな体験を普段は忘れてしまっていたり、思い出さないように蓋をしていたり、すでに終わったこととして認識しているケースがほとんどです。

人から褒められたい、認められたい、人に良く思われたい、嫌われたくない、孤独感が取れない、などの感情が、大人になってからも人一倍強いと感じている場合は、子供時代の欲求から来ていることがほとんどです。

普段は忘れているその潜在意識の記憶にアクセスして、解消へと導くのがヒプノセラピーです。では、どんな効果があるのか?についてお話しします。

ヒプノセラピーはどんな効果があるの?


トラウマなどを解消していくことによって、

・自己肯定感が上がる
・人間関係が改善する
・生きづらさが改善する
・孤独感が改善する

などの効果が期待出来ます。
またトラウマの解消だけではなく、潜在意識の蓋を開けてみると、

・本来の自分の才能に気づく
・本当にやりたいと思っていることがわかる
・本来の性格に気づく

といったことが分かる可能性があります。
顕在意識上での一般の心理カウンセリングよりも深いところから原因を探り、解消する効果的な方法と言えます。

脳科学でも実証された自然代替療法

心理的、行動的、 さらには脳科学的な変化をもたらせることを目的として、
近年、脳科学や認知行動学による効果の証明がされ、特に欧米では効果が高い代替医療の一つとして非常に人気が高まっています。欧米の大学病院では医師や医療従事者にヒプノセラピーの研修を行なっている所も多数あります。

ヒプノセラピーは脳科学的な観点からも知覚や記憶などを再構築することにより クライアントが抱えているトラウマや恐怖を変化させて症状を改善、解消させていくことが実証されています。
実際に、精神科医から勧められてセラピーを受けに来たという方もいるのが現状です。

医療の捕捉的な代替医療として捉えられて来ていると言えます。日本では、そういった点では催眠療法への理解度や認知度も欧米に比べてかなり遅れていると言えます。

ヒプノセラピーの注意点

 ヒプノセラピーは代替医療の一つであり、心身への改善が期待出来るものではありますが、病気の治療を行うものではありません。セラピーを受ける前にご自分できちんと調べることをお勧めします。

また心療内科などに通院中の方は、かかりつけの医師に相談の上、許可を得ることが必要です。
妊娠中の方は、胎児への影響がありますので、トラウマ解放などのセラピーはお勧めしません。

またスピリチュアルをうたってセラピーを行っているセラピストもなかにはいますので、ご自分でよく調べる必要があります。
セラピストを選ぶ際に、信頼出来る団体から学術的に催眠療法を学び、その資格を保有していることも目安の一つです。

ちなみに、『前世療法』という本を出版された世界的に有名なブライアン・ワイス博士の『前世療法2』に以下の記述があります。

「伝統的な認定機関によって認定されていないセラピストや医師、博士、医療ソーシャルワーカーといった資格やその他の伝統的な資格を保有していないセラピストから前世療法を受けることをお勧めしません」(原文訳) 

 催眠には誰でも入れるの?


基本、誰でも催眠に入ることが出来ます。

なぜなら、催眠状態というのは、朝起きてまだぼんやりしている状態や眠りに落ちる時の、ウトウトとした感覚、また時間を忘れて没頭している時のとても集中している感覚がヒプノセラピーの感覚にとても近いので、催眠に入ることは特別難しいものではありません。

ただ本人が絶対に催眠にはかからない、という抵抗感がある人や、無理やり誰かにセラピーを勧められて仕方なく来ました、といった方は催眠に入ることは難しいでしょう。

また催眠に入る際には、リラックスして安心して受けていただくことが重要なので、信頼出来る、安心して任せられる、と思えるセラピストを選ぶこともとても重要です。

 ヒプノセラピーのまとめ

 以上のようにヒプノセラピーは決して怪しい療法ではなく、心身のお悩みへのアプローチとしてとても有効なメソッドと言えますので、悩みを解決する一つとして考えてみてはいかがでしょう。

オンアースヒプノセラピーでは、セラピー及び、学術的に学べるヒプノセラピー講座は、オンラインでも可能です。

オンアースヒプノセラピー
(東京・中目黒から徒歩5分のサロン)
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